旧PROMINENCE3年 和訳[303]

【プロミネンス3年】Lesson6/Technology as Trash【和訳】

このページではプロミネンス・コミュニケーション英語3年/Leeson6【Technology as Trash】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

【PROMINENCE1】Lesson6/Technology as Trash【和訳】

Part1

ガーナの首都アクラ、朝の雨が上がり、太陽が蒸し暑い空気を熱するとき、ひどい臭いの黒い煙が巨大な市場の上空に立ち上り始めます。

野菜売り場やタイヤ売り場を過ぎると、たくさんの古くて壊れた電子製品のゴミでいっぱいのスクラップ市場があります。

壊れたテレビ、コンピューター、粉々に砕かれたモニターからなるこのゴミは、「e-ゴミ」として知られています。

スクラップ市場のもっと向こうには、たくさんの小さな火が見えます。車の古タイヤが燃やされていて、e-ゴミに含まれる貴重な電線からビニールのカバーを燃やして、はがしているのです。

みんな、化学物質のとても有毒な混合物の煙の中を、色鮮やかなコンピューターの電線を両腕にいっぱい抱えながら歩きます。

そうした人たちの多くが子供たちです。



Part2

20歳のイズリエル・メンサー君は、ここでどのようにして生計を立てているのか説明してくれます。

毎日、スクラップ販売業者が古い電子製品をいっぱい持って来ます。

メンサー君の友達と家の人たちは、コンピューターとテレビを少し買って、分解して、転売できる他の部品と同じように、価値のある金属と電線を取り除きます。

それから、電線からビニールのカバーを焼いてはがし、e-ゴミの在庫を補充するために売ります。

お金を儲けるカギはスピードです。

安全はここでは無視されます。

「ガスが鼻に入ってくると、頭の中に何かがあるように感じるよ。それから、頭と胸の病気にかかるんだ」と、後頭部をこぶしで叩きながら、メンサー君は言います。

分解されたコンピューターやモニターのケースは近くのラグーンに捨てられます。

次の日には、雨が海まで洗い流してくれるでしょう。

Part3

野放しの焼却と、分解と、廃棄が、大気と、地下水と、沿岸部の海水の汚染のような様々な環境問題を引き起こしています。

必然的に、汚染は、こうした汚染された地域に暮らし、お金を稼がなければいけない人たちの健康状態への直接・間接の被害につながっています。



Part4

e-ゴミは、今まで見たことのないような規模で作られています。

コンピューターや他の電子機器はわずか数年で時代遅れとなり、消費者は時代に遅れないようにするために、もっと新しいものを買うよりほかに選択肢はほとんどない状態です。

このようにして、ものすごい量のコンピューターや、テレビや、携帯電話のような電子機器が、毎年、捨てられます。

Part5

残念なことに、世界中のほとんどのところでこうしたすべてのゴミのうちの大部分が、ごみ埋め立て地に行くことになり、こうしたゴミが環境に害を与えます――というのは、e-ゴミは、土壌に流れ出す鉛や、水銀や、ヒ素のようないろんな種類の有毒物質を含んでいるからです。

リサイクルは多くの点で、この問題に対する理想的な解決策です。

そして、e-ゴミが銀、金、銅のような価値のある金属をかなりの量、含んでいるという事実は、リサイクルを魅力的なものにしています。

理論上は、古いコンピューターから金をリサイクルすることは、土の中から金を掘りだすのよりずっと効率的ですし、環境破壊も少ないのです。

しかし、実際上は、リサイクルにかかるコストは、リサイクルから得られる利益より大きく、世界のリサイクルシステムは、e-ゴミのうちのすべてを安全に処分できるわけではありません。

結果的に、豊かな国々でリサイクルシステムから外れたe-ゴミのうちの大きな割合が、発展途上国に売られ、流れて行きます。

e-ゴミが世界規模で量が増えるにつれて、そこで暮らす人々の健康にますます脅威を与えています。

Part6

e-ゴミは新たに生まれた問題ではありません。

e-ゴミの国際取引の問題を検討するために、170の国が、20年以上も前に、1989年のバーゼル条約に調印しました。

そして、先進国は、発展途上国に入っていく有害なゴミの出荷を発展途上国に通知することを、1つの合意は要求しています。

それから6年後に、環境グループと発展途上国からの圧力によって、合意は発展途上国への有害なゴミの出荷を禁じるように修正されました。

しかし、この合意は、まだ完全には成立してはいません。



Part7

世界は電子製品を作り続けていますし、電子製品のうちのすべてがe-ゴミになります。

解体されたe-ゴミを発展途上国に送るのは不可能です。

しかし、先進国は中古のコンピューター・携帯電話をリサイクル品として発展途上国に輸出しています。

そうした品物は数年の間は使えますが、こうしたものはすべて、ごく近い将来、ゴミとして捨てられ、さらなる汚染を引き起こします。

この輸出は、ある意味では、e-ゴミを発展途上国に送っていると言えるでしょう。

先進国が効率的に自国のe-ゴミを処理できる国内施設を建設する努力をしない限り、発展途上国で増え続けるe-ゴミ問題を止めることはできないでしょう。

この動きを推し進めるために、処理技術を移転させることに資金と国際協力を投入することが必要不可欠です。

Part8

最終的に、e-ゴミを海外に送ることは、先進国に害を与えに、実際に、戻ってくるかもしれません。

オハイオ州アシュランド大学の化学者ジェフリー・ヴァイデンハマーさんは、授業で分析するために発展途上国で作られた宝石類を少し買いました。

その宝石が鉛を大量に含んでいたことは悲惨なものでした。

しかし、鉛を含む宝石類が合衆国の販売店で以前、見つかったことがありますから、大きな驚きではありませんでした。

鉛と一緒に混ざっている銅やスズのような金属の量は、さらに意味のあるものでした。

ヴァイデンハマーさんは科学論文の中で、こうした金属の割合は、宝石類がリサイクルされたコンピューターの部品で作られているということを示唆していると主張しました。

Part9

先進国は、発展途上国に鉛を含んでいる物質を大量に送っているのですから、発展途上国が製造過程でこうした物質を利用していることが予想されるということです。

「物事は回って元に戻って来るのですから、今や、汚染された製品が戻ってきて、私たちが手にしているというのは、まったく驚くべきことではありません」とウェイデンハマーさんは言います。

世界の経済では、何かを他の国に送ることで、その何かを取り除くという方法は、もはや可能ではありません。

これは、こうした電子時代に生きる私たち一人ひとりが、大いに関係がある問題です。



Part10

先進国の企業や政府だけではなく、先進国の消費者も、e-ゴミ問題に責任があります。

私たちが電子製品を使うときに、政府や電子産業界が電子製品を安全にリサイクルし、処分しない限り、電子製品が有害なゴミになるかもしれないし、発展途上国の子供たちの健康状態を脅かすかもしれないということに気づかなければいけません。

幸運なことに、私たち消費者は購入や投票を通じて私たちの意志を明確に表明することで、政府と電子産業界の政策を変える力を持っています。

もし私たちがe-ゴミ問題に熱心に取り組んでいる政府と企業だけを支持すると知ったら、政府と業界は自らの方針を変更せざるを得ないことでしょうに。