旧PROMINENCE3年 和訳[303]

【プロミネンス3年】Lesson20/TOKYO SKYTREE【和訳】

このページではプロミネンス・コミュニケーション英語3年/Leeson20【TOKYO SKYTREE】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

【PROMINENCE3】Lesson20/TOKYO SKYTREE【和訳】

Part1

2003年、日本がデジタル放送時代に入りつつあったときに、在京6放送局は、高層ビルからの妨害を受けないでデジタル地上波を中継できる600m級の放送塔を要求しました。



Part2

東京タワーの高さの倍近い634mの、世界一高い自立式放送塔・東京スカイツリーは、2012年5月22日に一般に公開されました。

わずか72日で、100万人の訪問者がこの構造物を見に来ました。

最初の6か月間の訪問者数は、合計で300万人以上になりました。

地上350mと450mにある2つの展望デッキからの眺めは、すべての訪問客が息をのむものです。

この塔は634mの高さです。

理由の1部は、634は「ムサシ」と発音されることがあるからです。

武蔵は、東京スカイツリーから見える広大な範囲の土地を含む地域、すなわち、東京と、埼玉・神奈川の1部を、かつて表していた名前です。

Part3

この巨大な塔は5つの部分からなっています。

最初の部分は鉄骨で出来ている塔そのものです。

2つ目の部分は、2か所の違う高さにある、2つの展望デッキです。

3つ目は、ゲイン塔(=電波を手に入れるタワー)と呼ばれる、140mの高さの鋼鉄の塔で、一番上に位置しています。

東京スカイツリーの4つ目の部分は、鉄筋コンクリートで作られた中心部の柱です。

そして、最後は中心部の柱を取り囲むシャフトです。

エレベーター、配線、配管もこの部分に配置されています。



Part4

東京スカイツリーは約3年8か月の工事の後で完成しました。

この建設上の難題を解決するために、いろんな種類の最先端の技術が、使われなければいけませんでした。

最初の課題は、地上500mにゲイン塔を作るというものでした。

これは過去に例を見ない高さでの建設になる予定でしたから、「リフトアップ工法(持ち上げ工法)」が採用されました。

ゲイン塔は塔のシャフトの内部で作られ、その後ではるばる一番上までシャフトを通って引き上げられました。

このようにして、建設は強い風や雨の影響を受けませんでしたし、建設時間もかなり短縮されました。

Part5

もう一つの建築時の課題は、かなり狭い場所に十分強い基礎を持った巨大な塔を作ることでした。

エッフェル塔や東京タワーのような塔は、高さを支えるために四角い基礎を持っています。

しかし、東京スカイツリーの基礎は、建設場所の形状と、建設場所の下を通る地下鉄によって生じる制約によって決定されました。

このようにして、高さを支えるために1辺が出来るだけ長くなるように、正三角形の基礎が建設されました。

とは言っても、東京タワーが333mの高さを支えるために1辺95mの正方形の設置場所を持っていることを考えると、1辺68mの三角形の設置場所の上に634mの建造物を作ることがいかに難しいものなのか容易に想像できるでしょう。

解決策は、ナックル・ウォールを持つ連続した地下の壁杭基礎を使うことでした。

連続した地下の壁杭基礎は、塔の下の地面に三角形の壁のような穴を掘り、おりのような鉄骨構造の囲いをその中にはめ込み、穴にコンクリートを流し込むことによって作られました。

三角形の壁杭の一番深い部分に、ナックル・ウォールを作りました。ナックル・ウォールは地下の地層をしっかりとつかみました。

東京タワーのコンクリートの杭は地下20mに埋められましたが、一方、三角形の連続する壁は、東京スカイツリーの下50mに埋められました。

結果的に、東京スカイツリーは、かなりしっかりした基礎を手に入れることができたのです。



Part6

しかし、東京スカイツリーに使われている一番魅力的な日本的な特徴の1つは、心柱と呼ばれる中心部の柱です。

7世紀に建てられ、現存する木造建築物の中で世界一古い建物であることが知られている法隆寺の五重塔や他の五重の塔が、東京スカイツリーの耐震設計の名案を関係する建築家たちに与えました。

心柱は鉄筋コンクリートで出来ている直径8mの円柱で、外部の鉄骨とは独立して立っています。

このおかげで、心柱と外部の鉄骨が地震のときに独立して動けるようになり、振動の低減に結びついています。

心柱を使うことは、地震の揺れを軽減する、まったく新しい方法です。

さらに、心柱は、地上125m~375mの間で油圧式ダンパーを介して鉄骨につながれています。

こうした装置が心柱の左右の揺れを制御し、振動を最大50%低減できるのです。

さらに、心柱は非常階段を含んでいます。

Part7

こんなにも多くの観光客をひきつけているのは、技術と高さなのでしょうか?

もちろん、その2点は魅力のほんの1部にすぎません。

人々を魅了しているのは、どのように日本の伝統が融合されているのかという点でもあります。

そりとむくりは、東京スカイツリーのデザインの2つのカギになる大切な特徴です。

そりは、鉄骨が上に向かって伸びるにつれて、どのように三角形の基礎から日本刀のように内側に向けて弓形に曲がっているのかです(→日本刀のように、三角形のカタチの基礎から徐々に反っていって、内側に曲がっている様子のことです)。

一方、むくりは、鉄骨がどのように弧を描いているのかです(→鉄骨が弧を描いている様子のことです)。

設計のこの表現形式は、奈良時代と平安時代に建てられたお寺の屋根に見受けられます。

さらに、日替わりで照らしだされる2種類の外部照明は、粋と雅と呼ばれています。

粋は隅田川のライトブルーのイメージを表し、雅は紫色を使うことによって江戸の優雅さを象徴しています。

Part8

ロシアとカナダには500m級のタワーが既にありましたが、一番高い塔を建てるためには、このプロジェクトに関わるすべてのメンバーが、最高度の誇りを持つ必要がありました。

誇りを持って関わらなければ、東京スカイツリーは完成しなかったことでしょう。

「東京スカイツリー」は、一般の方から寄せられた18,000を超える提案の中から選ばれた名前でした。

東京スカイツリーという名前は、新しい文化に対するインスピレーションを持った、環境に優しい国際都市がこの木の下に作られてほしいという願いを表わしています。

建築家、技術者、建設作業員みんなが東京スカイツリーの建設に打ち込みました。

東京スカイツリーが東京の発展に重大な役割を果たす限り、この人たちの遺産は生き続けることでしょう。