ジーニアス3年 和訳[310]

【ジーニアス3年】Lesson1/Step into a New World【和訳】

このページではジーニアス・コミュニケーション英語3年/Leeson1【Step into a New World】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

【Genius3】Lesson1/Step into a New World【和訳】

テレコンファレンス(遠隔地会議)の「ザワールド」にようこそ。今日はオンラインのゲスト講演者としてお2人の青年海外協力隊(JOCV)のメンバーをお招きしています。ご存知のように、安全な飲み水や、初等教育や、医療を利用できない方が世界には何百万人もいらっしゃいます。山中さんと前田さんは、こうした方々の生活の質を向上することに貢献なさっています。

Yamanaka(山中さん)

みなさん、こんにちは、山中千明ちあきです。

タンザニアの母子病院で働いています。

5Sプロジェクトを進め、タンザニアの生活の質を向上するお手伝いをしています。

今までに5Sって聞いたことはありますか?

5Sというのは、整理、整頓、清掃、清潔、しつけです。

ここタンザニアに最初に着いたときには、決まりきった健康診断は混沌としていました。

医療スタッフは、医師が必要とする薬や医療器具を絶えず探し回っていましたから。

血圧モニターが病院のどこにあるのか誰も知りませんでした。

まして、血圧モニターが何台あるのかも、何台が使える状態にあるのかなんて、わかりませんでした。

しかし、ひとたび5Sの考えが採用されると、取り散らかして、乱雑だった病院の建物がきちんとしていったんです。

清潔な労働環境が得られた結果として、スタッフは抜本的に変わりました。

みんな仕事にとても積極的になりました。

5Sの考えを受け入れてもらい、実行してもらうには大変な時間と努力がかかりましたが、私の仕事はやる価値があったと感じました。

ここタンザニアにいて学んできたことは、現地の必要性を理解することがとても大切だということと、ただ単にお金や品物を提供するだけでは十分ではないということです。

タンザニアに配属される前には、発展途上国の人たちが必要としているのは、お金と品物に他ならないと考えていました。

しかし自分が間違っているとわかりました。

例を1つ挙げてみましょう。

新しい医療器具、幼児を温める器具が、私たちの病院に送られてきました。素晴らしい、とお思いでしょう。

不運なことに、使い方を誰も知りませんでしたし、スタッフのうちの多くは英語の取扱説明書を読めませんでした。

たとえこうした障害を克服できたとしても、頻繁に起こる停電が問題でした。

結局、この器具は使われないままでした。

お金や品物を通じて援助を提供することは、明らかに大切なのですが、こうした種類の援助は寄贈者側の単なる自己満足に終わってしまう可能性があると感じています。



Maeda(前田さん)

みなさん、こんにちは。前田真吾しんごと言います。セネガルの村で水道設備の改善のお手伝いをしています。

セネガルは安全な水の確保に高い優先順位を置いています。

国際支援と政府のプロジェクトを通じて、セネガルは地下水をくみ上げる井戸をたくさん作ってきています。

しかし、安全な水を絶えず供給するためには、地域住民が井戸の掘り方を知っているだけではなく、井戸を管理する方法も知っておくことが大切です。

私は水道維持管理センターで働いてきています。

セネガルの同僚と一緒に、井戸の管理を改善する方法を地元の村人たちに訓練してきています。

任務はこんな感じだろうと考えていた以上にずっと難しいものです。

第1に、村人たちを指導することは、村人たちの現在の状況の深い理解を要求します。

村人の生活スタイル、労働倫理、価値観を理解していなければいけません。

もし理解していなかったら、こっちが常識だと思ってしまうことに基づいている、私たちの指示も訓練計画も、目標からかけ離れたものになるでしょう。

私が学んだ第2の点は、提案はできるだけ明確で具体的でなければいけないというものです。

例えば、目標が水道メーターの使用量に基づいた請求システムの構築である場合には、村人たちにシステムの使い方を説明するだけでは不十分です。

私たちは村人たちにどのような具体的な行動が必要なのかを示す必要があり、水道メーターの読み方や、請求書の作り方を指導する必要があります。



山中さん、前田さん、体験されたことをお話しいただきありがとうございます。日本の高校生に何かおっしゃりたいことはございますか?

Yamanaka(山中さん)

はい。私は高校生のときに、青年海外協力隊(JOVC)のことを知りました。

当時、メディアは発展途上国の現状がどうなっているのかについてあまり伝えてくれませんでした。

そんなわけで、状況が本当はどんなものかを直接、見る必要があると、私は決心し、そして、5年間、日本で看護師として働いた後、ついに、タンザニアにやって来ました。

情報過多の時代に暮らすみなさん方全員に私がお伝えしたいのは、自分自身の目で直接、見るものに基づいた判断を下すということです。

自分自身の道を選び、自分自身の考えを表明する強さと勇気を持つ必要があります。

みなさんの夢を実現させるために、できるだけ努力してください。

日本について知っておくことも必要です。

日本はわずか50年前には、戦争の荒廃から立ち上がろうと、まだ悪戦苦闘していました。

日本はいろいろな国の援助のおかげで、今の状態にまで発展してきました。

2011年、世界で一番たくさんの支援を受けたのは、他ならぬ日本だったのです。

私なりの感謝の表し方として、私は世界の持続可能な発展に貢献するために、自分にできることをやっていくつもりです。

人がどのようにして幸せと困難の両方を分かち合っているのかを説明するスワヒリ語の格言があります。

それは“Tuko Pamoja”(トゥコ・パモジャ)です。

「私たちはどこにいても、いつも一緒にいる」という意味です。



Maeda(前田さん)

アフリカについての私の印象は、セネガルで抜本的に変わってきています。

セネガルの人たちは物質的には豊かではありませんが、人々の気高い精神は幸せな暮らしを送っていることを示しています。

経済の観点からは、日本は裕福ですが、真の豊かさと幸せとは何だろうかと不思議に思っています。

日本を発つときに、セネガルの国民を助けたいと思っていました。

でも、セネガルにいる間に、私がセネガルの人たちに何かを与えているというよりむしろ、与えられてきているのは他ならぬ自分の方であり続けています。

異なった文化の中で暮らすときには、すべてが楽しいというわけにはいきません。

自分をうまく言い表せなくて、困ることになるかもしれませんし、他の人の意図が理解できないで悩むこともあるかもしれません。

しかし、そうした困難が、現地の言葉をもっと上手に話したり、他の人たちをもっとうまく理解したりすることに熱意を燃やさせてくれる原動力になると言えると思います。

ひとたび海外に出れば、新しいことをたくさん経験しますから、世界はとても大きいことがわかります。

みなさんは海外に行くチャンスがおありでしょうから、他の国々に興味をもって、ご自身の視野を広めてください。

新しい世界にそうした一歩を踏み出していただくことを希望しています。