エレメント 3年 和訳[334]

【エレメント3年】Lesson4/The Truth about Grit【和訳】

このページではエレメント・コミュニケーション英語3年/レッスン4【The Truth about Grit】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

2019年に改定された教科書を使っている方はこのページです。
改定前の教科書を使っている方はこちらへ。
改定後の教科書と内容が少し異なります。

【ELEMENT3】Lesson4/The Truth about Grit【和訳】

Paragraph1

それは科学的な発見に関する最も有名な物語です。

1666年、アイザック・ニュートンはイングランド、ケンブリッジ郊外の自宅の庭を散歩していました。

彼は、リンゴが木から落ちるのを見ました。

まるで見えない力に引っ張られるように、その果物はまっすぐに地面に落ちました。

(別の話では、リンゴはニュートンの頭にぶつかったそうです。)

このありふれた観察のおかげで、ニュートンは万有引力という概念を思いつき、そしてその概念によって、落下するリンゴから月の軌道に至るまですべてのものが説明できました。




Paragraph2

こうした物語には、魅力的ななにかがあります。

それらは科学的過程を一瞬の突然のひらめきへと縮小化しています:つまり彼の一生懸命な努力に関する説明はありません。

天才が作り出した新しい考えがだけがあるのです。

物が落ちることは誰もが知っています。その理由を説明するには、ニュートンが必要だったのです。

Paragraph3

残念ながら、リンゴの物語はほぼ確実にウソです。

たとえニュートンが1666年に重力について考え始めたとしても、重力を理解するまでには、懸命の努力をして何年もかかりました。

彼はは大まかな考えで何冊ものノート全体を埋めました。

言いかえると、重力の発見は洞察のひらめきではなく、その発見には何十年もの努力を要するものだったのです。

そしてそれが1687年までニュートンが自分の理論を発表しなかった理由の1つです。




Paragraph4

たくさんの人は長い間、ニュートンの知能を褒め称えてきましたが、彼の業績が高い知能の結果だけではないのは明らかです。

ニュートンは、障害に直面しても研究をし続ける驚くべき能力、すなわち、「なぜリンゴは落ちるのか?だが、なぜ月は空に留まったままなのか?」という、同じ不可解な謎を、その答えが見つかるまで研究の対象とし続けるすばらしい能力を持っていました。

Paragraph5

近年、心理学者はこの精神的特徴を説明する”grit”(グリット、気骨)という用語を考え出しました。

トーマス・エジソンの有名な言葉「天才は1%のひらめきと99%の努力である」のように、この考え方自体は新しいものではありませんが、グリットとは単なる一生懸命働くという意志の力ではないと、研究者たちはただちに指摘しています。

それよりむしろ、グリットは特定の長期的目標を設定し、その目標に到達するまでに必要なことは何でもするということです。

いつでも諦めるほうがはるかに簡単ですが、グリットのある人々は継続するのです。

Paragraph6

自立心の手引き書や人生の指導者にグリットの話は長い間関係してきました。

ビクトリア朝の有名な書物『自助論』の著者サミュエル・スマイルズは、努力の重要性を説きました。

しかしながら、新しい科学的研究は、個人のグリットを信頼性の高い方法で測定するために新しい技術を用いています。

結果として、それらは個人の人生の達成感を測定することに関して関連するグリット、知能、そして天賦の才能の重要性を比較することができます。

この分野の研究は始まってほんの数年しかたっていませんが、目標を達成できる人もいる一方で、苦労したあげくやめてしまう人もいるという精神的特徴を見極めることにおいてすでに重要な進歩を遂げています。

グリットとは、欠くことのできない成功の一部(しかし頻繁に見落とされる)ということがわかっています。




Paragraph7

グリットの研究を切り開くのに貢献したペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・ダックワースは、「グリットに頼らないで大成功をおさめた人は一人もいないことは確かです。」と言います。

努力しなくてよいほど十分な才能を持っている人は誰もいませんし、グリットがあなたに努力をさせてくれるのです。」

Paragraph8

科学者たちが期待しているのは、グリットに対するよりよい理解が、教育者に学校でその技術を教えることを可能にすることと、より成功した子どもたちの世代へとつながることです。

親たちには当然、同じように果たすべき大切な役割があります。子供がどのようにほめられているかなどの単純なことでさえも、子供が課題に対応する方法に大きく影響する可能性があるという証拠があるからです。

そして、グリットに興味を抱いているのは教育者と親だけではありません。米軍はそれぞれの現場に最適なのは誰かを見極める新しい方法を探しているので、グリッドの研究の多くを支援してきました。




Paragraph9

グリットに新しく的を絞ることは、実世界での業績を一番うまく予測する人格の特徴を研究するというさらに大きな科学的な努力の一部です。

研究者たちは、将来の成功にとても大切な働きをする目印として、IQ検査のような知性を測定することに長い間集中してきていますが、その一方で、個人の業績における変動量のほとんどは、頭がいいということには何の関係もないということをこうした研究者たちは指摘しています。

その代わりにそれは、グリットや誠実さのような性格的特徴に大きく依存しているのです。

ニュートンが天才だったことは明らかですが、知性が真に大切だということではなく、高いIQを持っていることはとても足りなのです。