旧ELEMENT 3年 和訳[311]

【エレメント3年】Lesson2/How Can We Save Disappearing Languages?【和訳】

このページではエレメント・コミュニケーション英語3年/レッスン2【How Can We Save Disappearing Languages?】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

【ELEMENT3】Lesson2/How Can We Save Disappearing Languages?【和訳】

Part1

言葉が消失する原因は何でしょうか?

ひとたび言葉が無くなってしまうと、かつてその言葉を使って、社会で生きていた話し手と文化に何が起こるのでしょうか?

これは、今日の世界の言葉の状態に興味のあるすべての人にとって大切な疑問です。

6200の知られている言葉のうち90%もが、今後100年のうちに消失してしまうかもしれないと信じている言語学者もいます。

これは人騒がせな数字だと信じている言語学者もいます。

言葉は昔よりも速いペースで消失しているということには同じ意見ですが、こうした予測が示唆するほど言葉を失うスピードが速いとは信じていません。



Part2

もう一度言いましょう、言葉が消失する原因は何でしょうか?

言語学で従来からある主張は、話し手が死ぬから、言葉が死ぬというものです。

このことをハッキリと示すためには、火山の噴火や、地震や、病気のような、ある地域の住民全体を排除し、それと共に言葉も消失する自然現象に注目することができます。

16〜19世紀にアメリカに渡ってきたヨーロッパの入植者によってもたらされた病気のせいで、アメリカ先住民の部族の数は劇的に少なくなりました。

Part3

戦争のような人間が作る原因もあります。

敵を排除すれば、敵の話していた言葉も排除することになります。

このこともアメリカで起こりました。

西に向かう白人入植者たちと、途中で出会ったアメリカ先住民の部族のうちの多くとの間にあった戦いです。

また、戦争は日本でアイヌ語が弱体化した状態を作り出した原因でもあります。

日本人が北海道へ勢力を伸ばすことへとつながる1600年代の戦いと、最終的には病気が19世紀の末までにアイヌの人たちの人口の大多数を失わせました。



Part4

しかし、今日では言葉が消失している新しいカタチがあります。

物質的な富への願望と科学技術が、いくつかの小さな言語共同体に英語のために伝統的な言葉をあきらめさせるということを引き起こさせてきています。

こうした人たちは、自分たちの子供たちがわずか100人しか話す人がいないかもしれない言葉を使って成功する可能性よりも、英語を使って成功する可能性の方が高いだろうと信じているのです。

この人たちが間違っているというのは難しいことです。

子供にとっての最善をみんな望んでいます。

しかし、社会に与える損失をじっくり考えなければいけません。

Part5

言葉が死ぬと何を失うのでしょうか?

その社会の文化的な風習と儀式だけではなく、その社会が時間をかけて徐々に蓄えてきた知の集合体も失うことになるというのが私たちの信念です。

失われる知識に加えて、世界をこんなにも興味深い場所にしてくれている多様性も失います。

みんなが1つの言葉しか話さないとすれば、世界はずっと面白みの少ない場所になることでしょう。



Part6

言葉がどれほど世界の多様性に役立っているのか、言葉がなくなると何が失われるのかをひとたび理解すれば、次に、世界中の言語を守るために何をすることができるのか、何がなされているのかを理解することが大切になってきます。

しかし、世界中の言語のすべてをどんなに守りたいと思っても、これは絶対に不可能です。

ほとんど話す人もいない言葉がたくさんありすぎますし、時間は十分にはないのです。

このことを理解すると、絶滅の危機にある言葉に対する有効な2つの取り組み方が一般的にあります。

第1は言葉を保存することで、第2は言葉を再活性化することです。

Part7

言葉を保存することは、生きている話す人がほとんどいなくなるほどの状態にその言葉がなったときに、たいてい行われています。

この種の作業では、言語学者はその言葉と文化についての情報をできるだけたくさん記録しようと努力します。

ひとたび、こうした今、残っている話し手たちがいなくなれば、その言葉は死んでしまうということを知っているからです。

そういう事情で、この種の作業は、言葉の沈没船引き揚げ作業と、時として呼ばれます。



Part8

第2の取り組みは言葉の再活性化です。

言語共同体の中にその言葉を奨励する必要性に気づくときに、言葉の再活性化は起こります。

その言葉が家庭や、学校や、仕事や、メディアで使われるように取り計らうことに積極的な役割を果たすのは、他ならないその言語共同体そのものに違いありません。

もし共同体が言葉を守ることに興味がなければ、多くの場合、言語学者にできる最善のことは、情報を保存することです。

Part9

ますますたくさんの異なる言語共同体が、将来の世代のためにみんなが持っている言葉と文化を保存することが大切だと理解するようになってくるにつれて、ますます多くの言葉が守られるようになる可能性が高いのです。

言葉を絶滅寸前からよみがえらせることは可能です。

しかし、学習者、年配者、政府、言語学者を含む、すべての関係者の努力が必要となります。