旧CROWN 2年 和訳[306]

【クラウン2年】Reading1/Sun-Powered Car【和訳+1分で内容が分かる要約】

このページではクラウン・コミュニケーション英語2年/リーディング1【Sun-Powered Car】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

Reading1の内容が1分で分かる要約

ある日、テレビニュース記者のマルコムが街に戻る途中、小さな町で食事をしようと車を降りると、1957年型シェビーが後ろに停まろうとしていた。彼はその車の上にある奇妙な荷物台がソーラーパネルであることに気がついた。

レストランではネッドという男が、車に最高の発明品を取り付けたと嬉しそうにジェイクと話していた。注文を取りながらヘレンはマルコムの顔に見覚えがあると言うと、マルコムはチャンネル12の記者だと答える。

マルコムはネッドが以前、空港会社に勤めていて、今は農場を引き継ぎサンパワーの車を発明したのだとヘレンから聞くと驚いた。それを確認するため、ネッドに車がサンパワーかとたずねると、ネッドはそうだと答えた。

車のボンネットの下には、ライト専用のバッテリーが1台あるだけだった。だが後部座席は、ギアやチェーン、ペダルのための場所をあけるために床が切り取られていた。ソーラーパワー車だと思っていたマルコムは当惑した。

ネッドの車はソーラーパワー車という革新技術ではなくサン(息子)パワー車だったのだが、マルコムはこれが奇妙かつすばらしい人間物語だと思った。マルコムにとってその日はそんなにひどい1日にならずにすみそうだった。

【CROWN2】Reading1/Sun-Powered Car【和訳】

p80

その日も、下り坂のテレビニュース記者の生活の、ありふれた不愉快な一日にすぎなかった。

マルコムは都会に戻る途中だった。彼はおなかが空いていた。次に目にしたレストランに立ち寄ろう、たとえどんな見栄えの店でも、と彼は心に決めていた。

「ヘレンのハンバーガー 町いちばんのハンバーガー」と看板には読み取れた。マルコムは、ヘレンの店はこの小さな町で唯一のハンバーガーショップじゃないのかと勘ぐった。

彼は車を停め、車外に出た。まさに店に入ろうとした瞬間に、通り沿いになにかがやってくる音が聞こえた。それは自転車にしては大きすぎ、自動車にしては静かすぎる音だった。彼は振り返った。

それは、彼の車の後ろに停まろうとしている1957年型シェビーだった。50年前の車にしてはいい状態だった。けれど、上に奇妙な見栄えの荷物ラックが載っていた。

なぜエンジンがそんなに静かなんだ。そのとき彼は悟った。車の上の平らなものは荷物ラックではない。ソーラーパネルだ。

p81

オーバーオールのズボンをはいた中年男とTシャツを着た二人の屈強な若者が車を降りてきた。

レストランでは、女性がその男たちのテーブルに歩み寄った。

ヘレン
ヘレン
いらっしゃい、ネッド。みなさんご機嫌いかが
ネッド
ネッド
みんな元気だよ、ヘレン
ヘレン
ヘレン
では、今日はなににしますか

若者のひとりがまさに口を開こうと思われたそのとき、ネッドは言った。

ネッド
ネッド
いつものをくれればいいよ
ヘレン
ヘレン
わかったわ

彼女はキッチンに向かって叫んだ。

ヘレン
ヘレン
ハンバーガー、オニオンリング添え3つ、バニラシェイク1つ、チョコレートシェイク2つ

扉のベルを鳴り響かせ、ひとりの男がレストランに入ってきた。

ジェイク
ジェイク
車にどんな細工をしたんだよ、ネッド

ネッドは微笑んだ。

ネッド
ネッド
ついにやったよ、ジェイク。俺の最高の発明品だ

男たちはネッドの車について二言、三言さらにことばを重ねた。

ヘレンはマルコムの注文を取りに来た。

ヘレン
ヘレン
今日はなにになさいますか
マルコム
マルコム
うーん、今日はなにがおすすすめですか
ヘレン
ヘレン
この近辺のかたじゃないですよね
マルコム
マルコム
ええ、違います
ヘレン
ヘレン
でも、どういうわけか、なんだか知っているかたのようにお見受けします

マルコムは笑顔を抑えた。

マルコム
マルコム
チャンネル12ニュースをご覽になることはありますか
ヘレン
ヘレン
はい、ときどき。私のひいきではありませんが…
マルコム
マルコム
私はチャンネル12の記者です。勤めて25年以上になります

p82

ヘレン
ヘレン
ニュースキャスターをなさっているのですか
マルコム
マルコム
いいえ、ニュースキャスターではありません。そうあるべきだったんですが、そんなに首尾良くは全くいきませんでした。ともかく、ハンバーガーとポテトフライとコーヒーをください
ヘレン
ヘレン
すぐお持ちします

ヘレンはきびすを返して去ろうとした。

マルコム
マルコム
おっと、もう一点。もしよろしかったら、あそこの男性、ネッドについてお伺いしたいのですが
ヘレン
ヘレン
ええ。どんなことですか
マルコム
マルコム
自分の車がサンパワー(太陽光エンジン)だっておっしゃっているのを耳にしまして
ヘレン
ヘレン
ええ、すごくないですか。やっと完成させたんです
マルコム
マルコム
ご自分でなさったんですか
ヘレン
ヘレン
ええ、彼、発明が大好きなんです
マルコム
マルコム
それで生計を立てているんですか
ヘレン
ヘレン
いいえ、農業をやっています。かつては飛行機会社勤務でしたが。その後、お父様の農場を引き継いだんです

マルコムの口につばがたまりはじめた。

けれどもハンバーガーやフライドポテトに対してじゃない。なんて話だと彼は思った。

ここにいるのは、若いハイテクの天才たちが寄ってたかってもかなわない頭の切れる農民だ。

最初の実用サンパワー自動車を作り上げたんだ。しかも、57年型シェビーの車体で。

マルコムはネッドのテーブルへ歩いていった。

マルコム
マルコム
お邪魔して申し訳ありませんが、お車がサンパワー(太陽光エンジン)とおっしゃっているのが聞こえたものですから
ネッド
ネッド
そのとおりです

ネッドは言った。

二人の若者は食べ物を口一杯にほおばりながら、首を縦に振ってうなずいた。

p83

マルコム
マルコム
ということは、なにかバッテリーを使っているわけですね

「もちろん。暗い中では運転ができませんから。牛をひいてしまうかもしれないし[/chat]

マルコム
マルコム
ヘッドライトがつくようにするためだけにバッテリーがある、ということですか
ネッド
ネッド
それからテールライトも。バッテリーはひとつ。それだけですよ
マルコム
マルコム
ご冗談でしょう

マルコムは言った。

ネッド
ネッド
いや、6ボルトバッテリー一台だけだ
マルコム
マルコム
いやあ、それはびっくりだ。拝見しても構いませんか
ネッド
ネッド
問題ありません。来てください

ネッドは立ち上がり、外に出て、自分の発明品へとマルコムを導いた。

ネッド
ネッド
よく見てください

ボンネットを開けながら彼は言った。

マルコムは開いた口をふさぐことができなかった。6ボルトバッテリー以外、ボンネットの下にはなにもなかった。

ネッドはボンネットを閉じ、車の横手に回り込んだ。

ネッド
ネッド
後ろのここが心臓部なんだ

彼は後部座席ドアを開けた。

マルコムは混乱した。

マルコム
マルコム
これはなんですか
ネッド
ネッド
これが動力源の場所ですよ

マルコムはもっと近づいて見た。自転車のギア、チェーン、ペダルの場所をあけるため、床が切り取られていた。

マルコム
マルコム
この車はソーラーパワーだとあなたはおっしゃったと思うんですが

p84

ネッド
ネッド
ソーラーパワー? いいや。私はサン(息子)パワーだと言ったんだ。そういうふうに私はこいつを呼んでいるんだ。私のサン(息子)パワー車さ

二人の若者がヘレンの店から出てきて、ペダルにブーツを載せながら後部座席の定位置についた。

マルコム
マルコム
ええ、ならばこれはなんですか

マルコムは車の上のソーラーパネルを指さした。

ネッド
ネッド
ソーラーパネルだよ
マルコム
マルコム
それならどうしてそれを使わないのですか
ネッド
ネッド
試したよ。でも、ヘッドライトをつけるくらいの力しか出せないのさ

ネッドは運転席に乗り込み、ドアを閉めた。

ネッド
ネッド
さあ、行こうか、息子たちよ

息子二人はペダルをこぎ始め、ネッドは通りへと車のハンドルを切った。

マルコムはかぶりを振り立ちつくした。これはラッキーなことになるぞと思う前に、もっと分別を持つべきだったのだ。彼はヘレンの店に戻り、食事を始めた。

そのとき彼は思い立った。ネッドの車は、当初彼が思ったような革新技術のストーリーではない。けれども、奇妙かつ素晴らしい人間物語である。

結局、その日は、そんなにひどい一日にならずにすみそうだった。