クラウン 1年 和訳[333]

【クラウン1】Reading2/Love Potion【和訳】

このページではクラウン1/Reading2【Love Potion】の和訳を載せていますが、学校で習う表現と異なる場合がありますので、参考程度に見てください。

【CROWN1】Reading2/Love Potion【和訳】

魔法のれ薬

p.158-159

がまだほんの少女だったころ、祖母は魔女だと気づいた。

そのころ、私は白雪姫や眠れる森の美女のお話を読んでいて、それで魔女について知ったのだ。

母はよい話し相手だった。

多くの点で、彼女はいわゆる典型的なおばあちゃんだった。太極拳を習っていて、陶器やキルトを作った。

も、私をだまして魔女ではないと信じ込ませたいなら、祖母は黒猫を追いだすべきなのだ。

彼女だけがサタンに触ることができる。緑の目がほんとうに恐ろしいあの邪悪な猫に。

れはそうとして、ここ何年も私は学校の帰りにおばあちゃんに会いに立ち寄ったり、悩みをみんな聞いてもらったりするのが習慣になっていた。

私は彼女の秘密を知っていると決して言わなかったし、祖母のほうもなにも言わなかった。

けど高校1年生のとき、ある問題に出くわした。それを解決するにはちょっとした魔法が必要だったので、祖母に率直に聞こうと思った。

おばあちゃんは魔女なの?

と私は聞いた。

もちろんそうよ。知っていると思ってたけど

と彼女は言った。

魔法をかける方法とか、魔法の薬の作り方は知ってる?
場合によるわね。なにを考えているの? ほしいのは恋の薬? エイミー、隠さずみんな話してごらん
ええとね

と私は切り出した。

知っていると思うけど、11月に10年生のダンスパーティーがあるじゃない? でも、まだだれも私を誘ってくれないの。私はどうしてもスティーヴォと行きたいんだけど。知ってるでしょ? ずっとうちの隣に住んでいる彼よ。でも彼、学校の人気のある女の子みんなとデートするし、私のこと、ただの妹としてしか思ってないの




p.160

おばあちゃんはちょっと考えて、寝室へ入っていった。

戻ってくると、私の手に赤い液体の入った小さな瓶を置いた。

これで大丈夫よ

と彼女は言った。

どうやってそれを彼に飲ませるの?
まあ、飲むのはあなたなのよ。三口だけでいいから。次、いつ彼に会うの?
あした、学校が終わってから家に来るわ
来たら入ってもらって、魔法の薬を一口飲むのよ。それから、靴を脱いで外へ出るの。そして、私があげたホッピングに乗って 1 分かそこら、道を行ったり来たりしなさい
彼はきっと私が頭がおかしくなったと思うわ。そんなことできない
彼といっしょにダンスパーティーに行きたいんじゃないの? そのあとは家の中に戻って、もう一口飲むのよ。それから、ポニーテールをほどいて、あなたのきれいな髪を2分間とかしなさい。で、髪にお花をさすのよ。そうしたら床にすわって、最後の一口を飲むの
そんなことをして彼の気を引けるかしら? きっと私が頭がおかしくなったって思うわ
うまくいくことだけを考えなさい

とおばあちゃんは言った。

ところで、あのいつものジーンズや、だぶだぶのシャツを着ちゃダメよ

p.161

次の日、私は放課後、スティーヴォを待っていた。

新しいスカートと新しいブラウスを着て。

ドアを開けたが、まだ計画をうまくやり遂げる自信はなかった。

どこかへ行くの?

と彼は尋ねた。

どっちみち長くはいられないんだけど
大丈夫よ

と私は時計を見ながら言った。

時間はたっぷりあるわ

そしていつの間にか私は最初の一口を飲んでいた。

ちょっとだけ、小さいころに飲んだ薬のような味がした。

具合でも悪いの?

と彼は言った。

私はいままでしたことがないような魅惑的な笑みを浮かべ、靴を脱いだ。

ちょっと待ってて

と私は言った。

すみに置いておいたホッピングを取って正面玄関から外に出て、しばらく道を飛び跳ねて行ったり来たりした。

スティーヴォが困惑した表情で窓から私を見ているのが見えた。

私が中へ戻ると、彼は

大丈夫?

と言った。



p.162

もちろん、大丈夫よ

と私は言って、もう一口飲んだ。

それから、髪をとかしはじめ、花瓶から母の生けた花を一輪取って髪にさした。

きょうの午後はいつもと違った感じだね

と彼は、はじめて私を見るかのように言った。

私はそしらぬ顔をして時計を見た。

そして、急がないと彼は帰ってしまうとわかった。

私は最後の一口を飲んで、CD プレーヤーの近くの床にすわった。

スティーヴォは立ち上がった。

突然私は、いまの自分の姿に気づいた。

頭のてっぺんからつま先までドレスアップしているのに靴ははいていなくて、髪は乱れていて、花をさしている私を。

どうしよう、ダメだわ、彼は帰っちゃう、と私は思った。

もう行かないとだめよね

と私は言った。

ところが彼は、帰るどころか私のほうに寄ってきて、すぐそばにすわった。

いや、もしきみがよければ、ぼくはたっぷり時間はあるんだけど

と彼は言った。